3月号のご案内
1.鮮やかな黄色に元気をもらう 道真と菜種色の団子
学問の神様として知られる菅原道真と春の野原を鮮やかに彩る菜の花。今回はその意外な関係についてご紹介しましょう。
謀反を企てたとして左遷となった菅原道真は、太宰府に向かう途中、叔母の覚寿尼が住む大阪の土師寺(現在の道明寺)へ立ち寄ります。季節は春。暖かな陽射しを受けて、黄色い菜の花が一面に咲き誇る頃でした。
道真が滞在している間、覚寿尼は毎日陰膳を据えて道真の気持ちが癒えるように精一杯の心を尽くしました。また「辛いことがあったら、菜の花に満ち溢れたこの土師寺の風景を思い出して元気を出してください」との思いを込め、道真のために菜種色の団子を作りました。
そして道真が太宰府に向けて旅立った後も、覚寿尼は旅の無事を祈って毎日料理をお供えしました。また、その飯を粉にして菜種色の団子を作り、近所の人々に振る舞ったところ「団子を食べたら病気が治った」との評判が立つようになり、次第に多くの参拝者が訪れるようになったそうです。
その逸話から、大阪府の道明寺天満宮では、道真の命日である3月25日(旧暦2月25日)に「河内の春ごと」として、道真の御霊を慰める菜種御供大祭を行うようになりました。当日は、くちなしの実で染めた菜種色の団子と菜の花をお供えし数々の神事が執り行われます。
失意のまま、太宰府に向かう道真を大らかに包んだ菜の花畑の風景と覚寿尼の真心が込もった菜種色の団子に、道真はどれほど励まされたことでしょう。
以前は、あちらこちらで見られた「一面の菜の花畑」も最近ではだいぶ少なくなりました。それでもその景色は、日本の代表的な春の風景として、私たちの心に深く刻まれています。長い人生では思い通りにならないこともあります。時には菜の花畑の伸びやかな風景を思い出し、元気に過ごしていきたいものですね。
2.耳の健康について考える
耳の健康について考える
3月3日は「耳の日」です。大人になってからあまり意識することがなくなった耳ですが、耳の病気を放置しておくと最悪聴力を失うことも。今回は耳の基礎知識をご紹介します。
耳の構造と役割
耳は、音の情報を受け取り脳に伝える器官で、体の平衡感覚もつかさどっています。構造は、外界に近いほうから、外耳・中耳・内耳に分けられます。耳の中には複雑な凹凸があり、中に行くほど繊細な構造になっています。
鼓膜は意外と破れやすい
「音を聞く」という点で重要な役割を果たすのが鼓膜です。鼓膜は、伝わってきた空気の振動を音としてキャッチし、その情報を中耳にある中耳骨に伝えます。厚さ0.1mmの薄い膜のため、耳かきで突いたり、殴られるなど外から大きな衝撃を受けると簡単に破れてしまいます。
破れてもほとんどの場合が2~4週間で自然治癒しますが、穴が大きかった場合や菌が入ってしまった場合は専門的な治療が必要です。
大人も注意!中耳炎
中耳炎とは、鼓膜の奥の中耳で炎症が起こる病気です。「子どもの頃によくなった」という方が多いように、大人より子どもの方がかかり易いと言われています。その理由は大人と比べ菌に対する抵抗力が少ないこと、耳管が太くて短いため細菌やウイルスが侵入しやすいことが挙げられます。
しかし大人でも中耳炎になる可能性はあります。多くの場合が、鼻水から菌やウイルスが耳に到達した場合、気圧の変化に対応できなかったりする場合です。主な症状は、耳の痛みや違和感、耳だれ(膿が出ること)。忙しいからと放置しておくと、菌が内耳や髄膜にまで広がる可能性がありますので、早めに診察を受けることが肝心です。
現代人に多い突発性難聴
ある日突然、片耳が聞こえ難くなる突発性難聴。人によっては耳鳴りやめまいを伴うこともあります。原因は、はっきりとは分かっていませんが、ストレスや疲労などが引き金になるのではないかと考えられています。
突発性難聴は、音を感じ取って脳に伝える役割をしている、蝸牛内にある「有毛細胞」が何らかの原因で傷つき壊れてしまうことで起こります。放置すると有毛細胞は元に戻らず、聴力も戻ってきません。早期に治療すれば2週間ほどで治る可能性があります。
加齢による難聴も放置しないで
歳をとると耳がだんだん遠くなります。これは有毛細胞がすり減ってくること、鼓膜の弾力が失われてくることなどが原因です。加齢による難聴は回復することがありませんが、だからといって放置すると認知症などを併発するおそれも。早めに専門医を受診し、補聴器などの相談をしてみましょう。
耳の健康を守るために
耳は、疲労やストレスの影響を受けていることが多くあります。日頃からできるだけ疲れやストレスを溜めない生活を心がけるようにしましょう。また、ヘッドホンなどで音楽を楽しむ時にはこまめな音量調節を。1時間聞いたら5分ほど耳を休ませることも重要です。
ライブやコンサート、大きな音がする場所へは耳栓を携帯し、自分で音を調節して耳に大きな衝撃を与えないようにしましょう。耳掃除をするなら、程よい弾力のある竹の耳かきがおすすめです。自分でやることに抵抗のある方は、耳鼻科で耳垢をとってもらってもよいでしょう。
違和感を感じたら早期に受診。繊細な器官・耳をいたわって元気に過ごしましょう!
3.美術鑑賞のすすめ!
画家ゴッホが描いた「ひまわり」という絵をご存じでしょうか。ゴッホといえばひまわり、ひまわりといえばゴッホ、なんて言っても過言ではないくらい有名な作品で、知っている方も多いと思います。その絵が大阪の国立国際美術館で展示(現在は終了)されると聞き、先日行ってきました!
「ひまわりの画家」とも呼ばれるゴッホは生涯で7枚の花瓶に生けたひまわりを描いたそうです。なかでも、友人でもある画家ゴーガンのために描いた4枚目は、ゴーガンの寝室に飾るにふさわしいと認め自らサインを。ちなみに自らサインをしたのはたったの2枚。今回訪れた展覧会では、そのサインが入ったもののうちの1枚が公開されていました。
この絵を実際に見て印象的に思ったのは、ひまわりの生命力や太陽の暖かささえ感じられるほど、ものすごい迫力があったところです。絵のほとんどが黄色で構成されているにも関わらず、ひまわりの黄色、背景の黄色、それぞれの色合いにメリハリがあり、厚く塗られた絵具のうねりにも強さを感じました。黄色はゴッホにとって幸せな色だったそうです。私も見ているだけで幸せな気持ちになり、とても良い休日になりました。
美術を鑑賞すると、その時代にタイムスリップした感覚になり、非現実を楽しめるところが好きです。また、このように素敵な展覧会があったら、足を運びたいと思います。皆さまも、おすすめの作品や美術館がありましたらぜひ教えてくださいね♪
(今月の担当:田中)
4.私の好きなおでんはコレ!
毎月変わるテーマでトーク 皆様とつくる、お便りコーナー
もはや国民食といっても過言ではない“おでん”。今回は、皆さまの大好きなおでんをご紹介します。
私の好きなおでんは福袋!
お揚げにお餅や、糸こんとミンチ、何でも良いのです。かんぴょうで巾着にしています。生卵を入れてみたり…何がでるかな?楽しいワクワクする一品です。他も入れるので大鍋いっぱいのおでん。それから、白菜を巻けるぐらいにチンしてくるくる巻いてようじで止めたり、水菜を結んでみたり。プチトマトも。これで野菜もバッチリ。子育て中は楽しい時間でした。
今は夫婦2人の生活。なかなかこんな量は作れません。1Fに住む義父母宅にも小鍋で届けました。いい思い出です。
練物と茹でた、ウズラの梅鉢
私の好きなオデンネタは、何と言っても梅鉢です。梅の花の形をしたピンク色の練物で中にウズラの卵が入っています。家で、おでんをする時は私用に5~6個入れてもらい、全部頂戴しています。練物と茹でたウズラの卵がマッチして、とても美味です。
最近、店頭ではあまり見かけなくなりましたので、少し残念な気分です…。
梅鉢ファンが少ないのでしょうか?
アツアツ、ホクホクのダイコンが好き
おでんの具はどれも好きですが、特にダイコンが大好きです。
ハウスの「おでんの素」を使ってグツグツ、味がしっかり染み込むまで煮きます。アツアツ・ホクホクで、とっても美味しいです。母も一番に食べてくれます。やっぱり冬の寒い日はおでんに限りますね!
欠けたじゃが芋で思い出す亡き母
“おでん”は、この歳になってもなかなか母の味には届かないものです。冬の献立の定番の1つの“おでん”は、翌朝食には更に美味しくなって、フーフーしながらいただきました。中でも、煮崩れかかった“じゃが芋”が大好きでした。甘口の味つけが母の味でした。
今でも、大きめのお鍋の中で底に欠けた“じゃが芋”をそっとすくい、子ども時代に思いを馳せ、亡き母を想い出します。
一番は我が妻のおでん
色々なおでんが好きですが、何をおいても一番なのが我が妻のおでんです。
おでんの日は、朝5時から鳥ガラでだしを取り良い匂いがキッチンからただよってきます。子供達も大喜びで、大好きです。おでんの夜は、家族のつながりや大切さが再確認できます。いつもではないのですが、おでんの日は、妻に感謝しております。(笑)
これからも、時々はずっとリクエストしていきたいと思います。
おでんと言ったらスジ!!
寮の先輩に連れて行ってもらった、初めてのおでん屋。家のおでんでは見た事のない物があったので頼んだら、そのフルフル、プルプル、クニャクニャ、クチュクチュした食感に「何!!これっ」と驚いて以来、おでんを食べる時は、かかせない物になりました。スジを口にするたび「あの先輩達、今どうしてるかなぁ」と思いを馳せる、懐旧の食材です。
ケーキや和菓子にチョコレート。甘いものは別腹とよく言われますが、皆さまの一番好きな甘いものは何ですか?その理由とおすすめの食べ方を教えてください。掲載は6月号になりますが、ちなみに6月16日は和菓子の日だそうです。採用された方には「ハウス食品グループ商品詰め合わせセット」をもれなくプレゼントします。たくさんのお便り、お待ちしております。
いつもハウスダイレクトをご利用いただき、誠にありがとうございます。ハウスの会報誌「活きいき便り(毎月発行)」では、毎月ご愛用の皆様の元気なお声やご意見・ご質問をお待ちしております。ぜひ、お気軽にお便りをお寄せください。スタッフ一同、皆様からの元気なお便りをお待ちしております。
今月募集のお便りはこちらです!
お便り(1) (2) (3)、どれでもお好きなものをお選びください。
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(1)テーマに沿ったお便り!
「活きいき便り」皆様とつくるお便りコーナーの、今月募集のテーマはこちらです。
掲載は2021年6月号になります。やっぱり別腹!
私の大好きな甘いもの上記テーマの締切日
2021年4月15日まで -
(2)あなたの元気自慢!
毎日元気にお過ごしの皆様の様子を教えてください。趣味のスポーツ・旅行・サークル活動など…何でもOKです!お写真も大歓迎、元気なお便りお待ちしてます。
※後日、ご訪問の上インタビューさせていただく事がございます。 -
(3)商品へのご感想!
日頃ご利用いただいている商品へのご感想を、ぜひお聞かせください。
ご応募には「お客様番号」が必要です。
>「お客様番号」の確認はこちら(ログインが必要です)
【ご注意】
募集お便りには応募締切日がございます。締切日を過ぎるとせっかくお便りをいただいても掲載されませんのでご注意ください。お寄せいただいたお便りは、会報誌「活きいき便り(毎月発行)」で、お名前(匿名)とともにご紹介させていただく場合がございます。
また、文章掲載については、スペースの都合上一部手直しさせていただく場合もございます。
本誌に採用された方には、もれなく素敵な
「ハウス食品グループ詰め合わせセット」を
プレゼントいたします!!
※プレゼントの詰め合わせ内容は予告なく変更させていただく場合がございます。
5.雛人形の意味
このコーナーでは、季節に合わせて、ハウスダイレクトスタッフが気になる場所やイベントをご紹介いたします。
一段目・親王と内裏雛
男女の雛人形は親王と親王妃、天皇陛下と皇后陛下を象徴しています。関東では、雛壇に向かって左が男雛で右が女雛ですが、関西の特に京都では左が女雛で右が男雛です。
二段目・三人官女
後宮で、皇后や姫の生活管理や雑務をする女官で、お行儀や和歌・漢文のたしなみがあります。真ん中の女性は既婚でお歯黒を施しています。
三段目・五人囃子
元服前の、選ばれた美少年や秀才たちで構成される音楽隊で、四人が楽器、一人が謡となります。楽器は太鼓、大鼓、小鼓、笛です。
四段目・随臣
男雛と女雛を守る右大臣と左大臣です。若者が男雛を護衛し、老人が女雛を護衛します。これは、女雛の近くに若い男を置かないという配慮があります。
五段目・仕丁
内裏様のお供や庭掃除など、御所の雑用をする従者です。「お嬢様が表情豊かに育つように」と、笑・泣・怒といった表情の組み合わせもあります。