10月号のご案内
1.やさしいおいしさ 豆腐の魅力
秋の季語に「新豆腐」があります。これはその年に収穫された大豆でつくった豆腐のこと。「新豆腐」には、新そば、新酒などのように、秋の実りを寿ぐ気持ちが込められています。今回はその豆腐の魅力を探ってみましょう。
日本のソウルフードともいえる豆腐ですが、その発祥は中国で、紀元前2世紀頃。「腐」は腐るではなく、プルプルと柔らかいものという意味で、日本へは奈良時代頃に伝わりました。特に12~13世紀頃には、僧侶たちの間で豆腐が珍重されました。というのも、豆腐は、僧侶たちが食べることのできない肉や魚の代わりになる、良質なたんぱく源だったからでした。その後、豆腐は貴族社会や武家社会に伝わっていきました。
江戸時代になると、豆腐は庶民の間でもよく食べられるようになります。そもそもは豆腐といえば木綿豆腐でしたが、享保年間(1716年~1736年)に日野屋東次郎が創作した「泡雪」豆腐が、喉ごしも滑らかで大人気に。これが絹ごし豆腐の始まりとなりました。天明2年(1782年)には、豆腐料理を紹介した「豆腐百珍」がベストセラーに。続編も出版されたことから、豆腐料理はかなりのブームだったと考えられます。
儒学者の荻生徂徠は、とても貧乏な苦学生で、豆腐屋さんの2階に間借りしていました。毎日店で余ったおからをもらって飢えをしのぎながら学問に励み、のちに見事に出世。祖徠を育てたのは、豆腐とおからだったということですね。
ところで、日本でも人気の麻婆豆腐。この料理が誕生したのは意外と最近で100年ほど前のことです。17歳で嫁いだチャオチャオという女性は、顔にアバタがありましたがとても魅力的な女性でした。このチャオチャオが「お客様には、おいしいものを食べて力をつけてもらおう」と考えたのが麻婆豆腐でした。「麻」はアバタ、「婆」は身持ちの固いおばさんという意味。つまり麻婆豆腐は「アバタのおばさんの豆腐料理」という意味で広く慕われるようになりました。
豆腐は今や健康食「TOFU」として世界中に知られています。良質なたんぱく質のほか、サポニンやレシチン、イソフラボンなど特有の栄養も多彩。毎日の暮らしに豆腐をもっと取り入れて、元気に過ごしましょう。
2.“いびき”を探る!
“いびき”を探る!
秋の夜長、質のよい睡眠を取りたいものですよね。今回は眠りと関わりが 深い「いびき」のお話です。
いびきとは?
睡眠中に鼻や喉など息を通すところ(気道)が狭くなり、ここを無理やり息が通るため、気流が乱れ、鼻や喉が振動して出る音の総称を「いびき」といいます。いびきは、「よく眠れている証拠」と思われがちですが、実はよく眠れていないことが多いようです。
また、口呼吸になるために、喉が乾燥したり、埃が侵入したりして炎症の原因になるので注意が必要です。
いびきをかきやすい人とは?
骨格的にあごの小さい人、舌や口蓋垂の大きい人はいびきが出やすい傾向にあります。また肥満の方も、首回りや体内に脂肪がつき気道が狭くなりがちなので、いびきをかきやすくなります。
加齢によってもいびきをかく人は多くなります。それは、舌の筋肉が弱くなることによって、舌が喉の奥に入ってしまう舌根沈下が起こるからです。大量にお酒を飲んだ時も、筋肉が弛緩しきって舌根沈下が起こり、いびきが多くなります。鼻づまりなど、鼻に何らかの症状を抱えている方もいびきが多くなりますので、鼻のトラブルを解決することが重要となります。
いびきを防ぐ方法は?
舌や口周りの筋力UPを図る
舌を出したり引っ込めたり、口の中で舌を回したりして、舌の筋トレを習慣付けましょう。お気に入りの歌をラ行で歌うことも舌の筋肉活性化に繋がります。口を大きく開けたり、逆にすぼめて頬を膨らませたりして、顔全体の筋肉も同時に動かしましょう。
舌の体操
舌の体操
横向きに眠る
仰向けの姿勢は舌根沈下を起こしやすいので横向きに寝るようにしてみましょう。抱き枕を使うと効果が高くなります。
肥満気味の方はダイエットを
首回りや体内に脂肪がつくと気道が狭くなります。できるだけ脂肪を燃やすようなライフスタイルを心がけましょう。
寝酒はしない
お酒で筋肉が弛緩する以外に、睡眠中にお酒が体内で分解されることによって交感神経が刺激され、疲れが取れにくくなり、睡眠の質も悪くなります。
いびきの影には、治療を必要とする病気が隠れている場合があり、睡眠の質も悪くなる恐れがあります。上記の方法を試してみても改善がない方は主治医や耳鼻科の先生に相談し、早いうちに改善していきましょう。
3.10月15日は「世界手洗いの日」
今ではもうすっかり当たり前の習慣になった「手洗い」。その手洗いにちなんで、毎年10月15日は「世界手洗いの日」とされていることを知っていましたか?
「世界手洗いの日」は、正しい手洗いを広めるために、国際衛生年であった2008年に制定されました。この日を中心に、世界各国で石けんを使った正しい手洗いを広める活動が行われています。
「世界手洗いの日」という日があることを知ったきっかけに、改めて正しい手洗いについて調べてみました。
まず手洗いをするには、次の6つのタイミングを意識すると良いそうです。
- 外から帰ったとき
- 咳やくしゃみ、鼻をかんだとき
- 食事の前後
- 掃除の後
- トイレの後
- 共有のものを触ったとき
ちなみに、腕時計や指輪などの装飾品や、スマートフォンなどにも汚れやウイルスが付きやすいと言われています。日常でよく触れるものばかりなので、手だけではなく、これらもこまめに洗ったり、拭いたりすることも大切です。
また、汚れなどは「指の間・指先・爪の中・手のくぼみ」などの細かい部分に残りやすいので、石けんを泡立ててから、最低でも20秒はかけて洗う必要があるようです。流水で手指を洗う時間を含めると、もう少し時間を要することになりますね。もともと手洗いは大切だと言われてきましたが、今では特にその大切さを感じます。
これから徐々に気温が下がり、健康管理にはより気を配りたい季節になるので皆さまも正しい手洗いを意識して、毎日元気にお過ごしくださいね。
(今月の担当:三上)
4.今でも覚えている! 大好きだった学校給食のメニューは?
毎月変わるテーマでトーク 皆様とつくる、お便りコーナー
育ち盛り、遊び盛りだったあの頃、どんな給食が楽しみだったでしょうか?今回は学校給食にまつわるエピソードをご紹介します。
カツやステーキで食べました
今年77歳になります。当時の小学校は教室が足らず2部制でした。その時の給食で一番印象に残っている食べ物はクジラ料理です。カツやステーキなどで出されましたが、とにかく懐かしいです。今のクジラとは、味が違っているような気がします。ちなみに、東京・江戸川区の小学校です。
ぜんざいと脱脂粉乳
小学校の給食は、ぜんざい。当時は、まだ食事は、豊かとは言えませんで、牛乳は脱脂粉乳で皆が嫌がって飲まないので代りに貰って飲んでいた自分でした。パンはコッペパン、中味をくり抜きぜんざいの汁を先に飲み、アズキ豆を入れて食べてました。
食器はアルミ、そして校舎は、なんとカマボコ兵舎でした。今の貴方方は、ん?と思うでしょうね。板つきカマボコを想像してください。
うどんやケーキも!
昭和40年代の私の小学校時代は、給食はいつもパン食でした。高学年になった頃から年に何度か、うどん給食があり、コッペパンにあきていた私はうれしかったです。クリスマスには小さなケーキがついていたのも楽しい思い出です。
もう一度食べてみたいノルウェー風
私が小学生の頃ですから、かれこれ50年近く前の話です。当時はクジラ肉が多く出回っていて、学校給食にもよく使われていました。
今でも思い出すのが、“クジラ肉のノルウェー風”です。名前は当時知りませんでしたが、どうしても当時の味が忘れられなくて、いろいろ調べてみると、“クジラ肉のノルウェー風”とのこと。もう一度食べてみたいです。
シンプルなコロッケ
コロッケが嬉しかったですね。母は揚げ物をあまり作らないほうだったので、外側がカリカリした食べ物は私にとって特別な食べ物でした。クリームコロッケもあったけれど、ホクホクのシンプルなコロッケがお気に入りでした。
ワクワクした「お楽しみ給食」
元々給食は、学校生活で一番大好きな時間でしたが、特にワクワクしたのは【お楽しみ給食】の日。
事前に配られる献立表がその日だけ空欄で、まさに当日のお楽しみ。普段は出てこないパンやケーキ、そしておかずも豪華だったと記憶しています。
もちろん、おかわりは争奪戦です。(笑)
なつかしいクジラの竜田揚げ
クジラの竜田揚げです!きらう友人も多かったのですが、ショウガをきかせた大人の味で大好きでした。もう食べる機会もないのですが、なつかしいなァ!
私の元気自慢!
手作り梅干しで健康です!
毎年、梅干しを作っています。南高梅を取り寄せて、30kg程作ります。その梅干しを1日1粒食べて健康を保っています。(自己満足です!)
いつもハウスダイレクトをご利用いただき、誠にありがとうございます。ハウスの会報誌「活きいき便り(毎月発行)」では、毎月ご愛用の皆様の元気なお声やご意見・ご質問をお待ちしております。ぜひ、お気軽にお便りをお寄せください。スタッフ一同、皆様からの元気なお便りをお待ちしております。
今月募集のお便りはこちらです!
お便り(1) (2)、どれでもお好きなものをお選びください。
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(1)あなたの元気自慢!
毎日元気にお過ごしの皆様の様子を教えてください。趣味のスポーツ・旅行・サークル活動など…何でもOKです!お写真も大歓迎、元気なお便りお待ちしてます。
※後日、ご訪問の上インタビューさせていただく事がございます。 -
(2)商品へのご感想!
日頃ご利用いただいている商品へのご感想を、ぜひお聞かせください。
ご応募には「お客様番号」が必要です。
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本誌に採用された方には、もれなく素敵な
「ハウス食品グループ詰め合わせセット」を
プレゼントいたします!!
※プレゼントの詰め合わせ内容は予告なく変更させていただく場合がございます。
5.月の呼び方
このコーナーでは、ハウスダイレクトスタッフが気になっているスポットやイベント、季節のトリビアなどをご紹介いたします。
月の呼び方
夜空が澄み、月が美しく見える季節です。今回は月のいろいろな呼び名をご紹介しましょう。
十五夜
月齢15日の月で、ひときわ美しい8月15日を特定する場合もあります。この夜を中心に古来さまざまな月の呼び名が生まれました。
十三夜
特に旧暦9月13日(2021年は10月18日頃)の月をいいます。十五夜に次いで美しいので「後の月」とも呼ばれます。
立待月
月齢17日の月。月の出は、日を追うごとに遅くなりますが、まだ立って待つほどの間に出るので、この名前があります。
居待月
月齢18日の月。家の中で座って一服しているうちに出てくる月という意味で、待ちくたびたという意味合いが込められています。
寝待月
月齢19日の月。もう夜更けになってしまって、床に入って待つので、そう呼ばれています。
更待月
月齢20日の月。夜も更ける頃にやっと出てくるのでこう呼ばれます。光も弱々しく感じられます。
有明月
月齢26日の月。夜が明けても西の空に残っている月。残る月とも呼ばれます。
江月
橋の上にかかる月、または川面に映る月の影。水面が揺れる川と煌々と輝く月の様子は、多くの句に読まれています。