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老化の原因の一つ「酸化」。老化防止のために摂りたい「抗酸化作用」のある食事とは?
2021/04/10
そもそも「老化」とは。老化の原因は
そもそも「老化」とはどういった現象なのでしょうか。 人の体は生まれてから死ぬまで変化し続けていますが、そういった変化は成人するまでは「成長」と呼ばれます。しかし、加齢により細胞の機能が低下したり数が減ったりすることで、臓器や器官、そして体そのものにも機能の低下が現れる、これが老化の過程です。 つまり「老化」とは、人としての成熟期以降に起こる生理機能の衰退のことです。
では、なぜ老化が起こるのでしょうか?老化の原因のひとつとして、体の「酸化」が挙げられます。ここでは「酸化」とはどういうものなのか、そして酸化を防ぐにはどんな方法があるのかを紹介します。
老化の原因のひとつ「酸化」を知り予防しましよう
老化の原因のひとつは、抗酸化の減少に伴う活性酸素の増加から起こる「酸化」だといわれています。
人は呼吸を通じて酸素を取り込み、生命を維持しています。酸素の一部は、さまざまな刺激を受け、ほかの分子と結びつくことで体内で活性酸素に変化します。
この活性酸素は有害物質を除去する免疫機能として働く一方、過度な肉体的・精神的ストレス、激しい運動、喫煙、紫外線、大気汚染などの影響を受けて過剰に増加すると、細胞を傷つけ、老化を引き起こしてしまいます。処理できない活性酸素が体内に蓄積されると、体に悪影響を及ぼす恐れもあります。
私たちの体には、活性酸素から生体を防御する「抗酸化」という働きが備わっていますが、加齢によってその働きは低下するといわれています。
老化防止のためにとりたい、抗酸化物質を含む食品とは
老化の原因として「酸化」がそのひとつといわれていますが、酸化を防ぎ、抗酸化力をつけるには、活性酸素を取り除いて酸化の働きを抑えるとされる「抗酸化物質」の摂取がおすすめです。
さらに抗酸化物質は、活性酸素から体を守ってくれます。また細胞の傷害を防いでくれるともいわれています。
代表的な抗酸化物質としては、ビタミンA、ビタミン、C、ビタミンE、ポリフェノール、カロテノイドなどが挙げられます。
・ビタミンA
皮膚や粘膜などの成長にかかわっているとされています。レチノールとβ-カロテンがあり、特にβ-カロテンは抗酸化力が強いといわれています。なおβ-カロテンは生では吸収されにくく、油と一緒に摂ると吸収がよいとされています。
豊富に含まれている食品としては、にんじん、ほうれん草、ピーマン、ブロッコリーなどの緑黄色野菜やレバー、乳製品があげられます。
・ビタミンC
野菜類では赤ピーマン、緑ピーマン、芽きゃべつ、じゃがいも、さつまいも、果実類は柑橘類(オレンジ・グレープフルーツなど)、キウイフルーツ、アセロラ、グァバ、イチゴ、メロンなどに多く含有されています。長期保存や調理法によってビタミンCの量が減少することがあります。
・ビタミンE
体内に侵入する細菌・ウイルスを撃退するといわれています。
小麦胚芽油、ひまわり油、ベニバナ油、大豆油といった植物油。さらに、ピーナッツ・ヘーゼルナッツ・アーモンドなどのナッツ類、種子類、ほうれん草、ブロッコリーに豊富に含まれています。
・ポリフェノール類
ポリフェノールには、アントシアニン、カテキン、カカオポリフェノール、ルチン、イソフラボンなどがあり、いずれも抗酸化力があるといわれています。
アントシアニンはブルーベリー、カテキンは緑茶や紅茶、カカオポリフェノールはチョコレートやココア、ルチンはそばや柑橘類(オレンジ・グレープフルーツなど)や玉ねぎ、イソフラボンは豆類に多く含有されています。
・カロテノイド
活性酸素の発生を抑えるほか、抗酸化力を持ち、皮膚や粘膜などの働きをサポートするとされています。
多く含む食品としては、緑黄色野菜、マンゴー・パパイヤ・柿・すいかなどの果実類、とうもろこし、赤唐辛子、わかめ・こんぶ・ひじきなどの海藻類、えび・かにといった甲殻類があげられます。
このように野菜類や果物類は抗酸化物質を豊富に含んでいるので、料理の際には、多めに取り入れるのがおすすめです。
老化は、加齢に伴い体内に活性酸素が増え、体が酸化することが一因であることがわかりました。元気に過ごすには、活性酸素を取り除き免疫機能を高めるとされる「抗酸化物質」が豊富な栄養素を摂取することがポイントといえそうです。
しかし過度な運動、運動不足、偏った食事、ストレス、喫煙などの普段の生活習慣にも、体を酸化させる原因があると考えられています。食生活はもちろんのこと、これまでの生活習慣を含めてトータルで見直すことで、すこやかな日々を過ごせるよう気を付けましょう。