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食欲不振・低下の原因は?予防・対処方法を解説
2021/06/30
日常生活での食欲不振の原因とは?
ストレス
ストレスによって、体を戦闘状態にする交感神経が過剰に刺激され、体をリラックスさせる副交感神経の働きが抑えられると、食欲不振を引き起こします。
またストレスは食欲不振だけではなく、さまざまな不調の原因となります。
ストレスは、人間関係や仕事の悩みなど精神的なものだけではなく、過労といった身体的なもの、さらには音や光といった刺激もその原因になりえます。
自分にとって何がストレスかを考えてみて、それを回避できるよう環境を整えることも大事です。
不規則な生活習慣(運動、睡眠不足)
食欲は自律神経系によって調節されており、そのバランスが乱れると、食欲不振になることがあります。
たとえば夜更かしをして昼と夜が逆転してしまうような不規則な生活を続けたり、朝食を抜いたり、食事の時間がばらばらだったり、十分に睡眠がとれていないといったことで自律神経が乱れ、食欲不振を引き起こします。
また運動不足によって活動量が低下してしまうと、補給の必要性がなくなるため、食欲が落ちてしまいます。
季節的なもの(夏バテ)
季節の変化によって、体が対応できず、体温調整がうまくいかないと、自律神経が乱れ、食欲不振に陥りやすくなります。
季節の変化による食欲不振に「夏バテ」が挙げられます。
夏バテは高温多湿の変化に体が適応できず、水分が過剰に奪われ、消化機能が弱まり食欲不振が引き起こされてしまう症状です。
ホルモンバランスの乱れ
月経前の3~10日ごろの時期に5~8割の女性に起こる PMS(月経前症候群)の症状によって吐き気が引き起こされ、食欲不振を招く場合があります。
PMSの原因は解明されていませんが、ストレスなどの影響を受け、ホルモンバランスが乱れることが原因の一つと考えられています。
お酒の飲みすぎ
食欲不振は肝臓が疲れているサインの場合もあります。
お酒の飲みすぎによって一時的に肝臓の機能が低下し、食欲不振の症状が出ることがあります。
また強いお酒を好んで飲む方は胃や膵臓に負担がかかり、一時的に食欲不振になることもあります。
食欲不振を防ぐには、自分にとってのお酒の適量を知り、肝臓や胃、膵臓に負担をかけないことが大切です。
普段からできる予防方法とは?
規則正しい生活
自律神経の乱れが食欲不振を招きます。
規則正しい生活を心掛けることによって、体のリズムを整えることができ、自律神経の乱れを改善させることができます。
規則正しい生活とは、食事は1日3食、できるだけ決まった時間に摂り、早寝早起きの習慣をつけて、生活のリズムを整えることです。
とくに朝に日の光を浴びると体内リズムを整える効果があるため、朝起きたらまずカーテンを開ける習慣をつけることがおすすめです。
また朝食はしっかり摂るようにしましょう。朝食を摂らないとエネルギーが不足し、日中の活動量が減ってしまいます。
すると良質な睡眠が取れなくなり、生活リズムが崩れる原因にもなりかねません。不規則な生活を改善するには、まず朝食をしっかり食べ、日中はしっかり活動することから始めることを目標にしましょう。
ストレス発散
精神的なストレスは、食欲不振のもとになります。
ストレスが多いと感じる場合は気分転換を心掛けたり、体を休めたりするようにしましょう。
自分のストレスを考えたうえで、自分の体調に合ったストレス発散方法をとることが重要です。
「疲れが取れず、常にだるい」などの場合は、湯船に浸かる、マッサージなどを取り入れましょう。ゆっくり体を休ませることが効果的です。また大きな声を出すこともストレス発散になるため、歌を歌うのもいいかもしれません。
悩みや不安を抱え込まず、自分の好きなことをしてリラックスできる時間を過ごすことを普段から心掛けましょう。
適度な運動
適度な運動をすると、エネルギーが消費され、食欲が湧いてきます。
また運動をすることが気分転換になるため、精神的なストレスも発散されます。
さらに定期的に運動を行うと、生活のリズムが整って自律神経の乱れが改善され、食欲不振以外の不調の予防にもなります。
散歩など、負担なく続けられる運動を日常的に取り入れるといいでしょう。
食欲不振のときの対処法は?
快眠
睡眠時間を確保していても疲れが取れないのは、快眠できていないからかもしれません。こうした質の悪い睡眠は、食欲不振の原因にもなります。
快眠のためには、規則正しい生活を送り、体内時計を整えることが大切です。体内時計が整うと、体がホルモンの分泌や生理的な活動を調整し、自然と睡眠に備えてくれるため、寝つきが良くなり、深い睡眠をとることができるようになります。
他には有酸素運動や入浴も、良質な睡眠を促す効果があります。また布団に入る前にリラックスをする時間を持つよう心掛けるのもいいでしょう。
休養
食欲がないのは心身が疲れているというサインです。
十分に休養をとり、体力の回復をさせることが大切です。
また仕事中などには適度に休憩をはさみ、ストレッチなどをして、体をほぐすことも効果的です。
そして軽い運動をすることで、気分転換になるだけではなく、疲労を回復する効果を高めることもあります。たとえば散歩やウォーキング、単調なリズムを繰り返す運動がおすすめです。
その他にもコンサートや美術鑑賞など、感性に刺激を与えることや、友達との会話や趣味やスポーツ、旅行といった気分転換は、精神的な緊張を緩めることができます。
休養は自分に合ったやり方を選ぶといいです。またその時の状態に合わせ、無理をしないようにしましょう。
食欲不振は体が送る不調のサイン。病気が原因なだけではなく、ストレスや疲労、睡眠不足など、私たちの日常生活に起こりがちな乱れを教えてくれます。
こうした食欲不振は、規則正しい生活や適度な運動を心掛けることで予防することもできます。
もし食欲不振になってしまった場合は、そのままにしておかず、その機会に普段の生活を見直すようにしましょう。