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日本の味を楽しむ 「和食と鰹節」
五感で感じる四季
「目には青葉、山ほととぎす、初鰹」。目にはまぶしく輝く木々の新緑が映り、耳には山ほととぎすの鳴き声が聞こえて、口では新鮮な初鰹を味わう…。五感で初夏の訪れを満喫できる季節が、いよいよやってきました。中でも、味覚で楽しむ四季は、心もお腹も豊かにしてくれる格別なものではないでしょうか。私たち日本人は、毎日いただくごはんの中にも、季節の恵みを上手に取り入れ、四季の暮らしを楽しんできました。
和食特有の「だし」という食文化
四季が明確で雨が多い日本。その気候を生かして収穫される農作物は、米・野菜・山菜・きのこなど、じつに多彩です。また、海に囲まれているため、魚介類を口にする機会も他の国々に比べると多く、一人当たりの魚の年間消費量は米国の約2倍ともいわれています。さらには、これらの魚介からとる「だし」の旨みが、和食の大きな特徴でもあります。
代表的なだしのひとつ「鰹節」
鰹節の原料になる鰹の中でも、4〜6月に獲れる「初鰹」は、脂肪が少なく日乾の時期が真夏に重なるため、良質の鰹節ができるといわれています。ただ、現在は冷凍技術や漁法も発達したため、時期や漁場などによる違いは、あまりなくなってきたともいわれています。
仕上げにカビつけ
鰹節はいくつもの工程を経て、しっかりと水分が抜かれていきます。最後には、特有の「カビつけ」という工程を経て仕上げられます。カビつけとは文字通り、カビを鰹に付着させること。
こうすることで、カビの菌糸が鰹節の地肌へと伸び、焙乾などでは取り除けない水分まで取り除いてくれるのだそうです。さらに菌糸が脂肪分解酵素を分泌して中性脂肪を分解し、だし汁の透明度を高めてくれる効果もあります。
人生のイベントに鰹節
鰹節は、結婚式の引き出物としても、よく使われます。男節と女節を合わせると夫婦のように一対になること、亀の甲羅の形に似ていることなどから、縁起がよいと考えられているためです。また、「勝男武士」や「松魚節」とも書かれることがあり、お子さまの健やかな成長を願って、端午の節句にもよく贈られます。
★和食に欠かせない鰹節、多くの手間と努力でできあがる鰹節、そして人々の思いを伝える鰹節。和食に深い旨みを添える鰹節の味。忙しい毎日ですが、時には、じっくりと味わってみる時間を持ちたいものですね。
毎日、飲んでますか?!
再確認!
緑茶のうれしい効果
ほっと一息つきたい時に飲む緑茶。爽やかな香りと渋みの後に広がる旨みが、私たちの心をときほぐしてくれます。今回は、緑茶がもたらしてくれるさまざまな効果をご紹介します!
緑茶特有の三大成分
栄西による『喫茶養生記』には、「茶は養生の仙薬なり」と書かれており、お茶が古くから体によい飲み物であることが知られていました。特に緑茶には、他の植物にはない、特有の成分が含まれており、それらが私たちの心と体を健やかな状態に保つ働きがあると考えられています。
【カテキン】
渋みのもとになっている成分です。ポリフェノールの一種で、血圧や血糖、悪玉コレステロールなどをコントロールし、生活習慣病の予防に役立っていると考えられています。また、活性酸素を消去する抗酸化作用、殺菌作用も期待されています。
【テアニン】
旨みのもとになっている成分です。テアニンは、脳や神経細胞の興奮をおさえる働きがあります。お茶を飲んでほっとリラックスできるのは、このテアニンの効果によるものです。
【カフェイン】
苦味のもとになっている成分です。中枢神経を興奮させたり、心臓や腎臓の機能を活発にする働きがあります。長い歴史の中で、お茶が飲まれるようになったのは、カテキンの目覚まし効果が期待されたためと考えられています。緑茶は、目覚まし効果や興奮作用、それとは逆のリラックス作用の両方の効果を保った珍しい植物です。
ビタミンも豊富!
緑茶にはビタミンB1、ビタミンB2、ニコチン酸、パントテン酸、葉酸、ビオチン、ビタミンC、β-カロテンが含まれています。中でも豊富なのがビタミンC。ビタミンCには、カテキンと同じ抗酸化作用や抗ストレス作用、免疫力を高める作用があります。
おいしい煎茶のいれ方
上級煎茶は、渋みを抑えて旨みを引き出すよう、80℃ほどの低温でいれましょう。普通煎茶は、90〜100℃の高温で、香りと適度な渋みを引き出しましょう。
①ティースプーン2杯(約4g)の茶葉を急須に入れる。
②上級煎茶の場合はポットのお湯を湯飲みに入れて冷ます。
普通煎茶の場合はポットのお湯を直接急須に入れる。
③急須に湯を入れ、30秒ほど浸出させる。
④少量ずつ均等に注ぎ分ける。
急須に湯が残らないよう、最後の1滴までしぼりきる。
お茶は病気を治す薬ではありませんが、毎日続けることによって、病気を遠ざけることができると考えられています。古くからの親しまれてきた健康習慣、見直してみませんか?
「5月は悪い月」が始まり?
旧暦5月(新暦6月頃)は高温多湿の時期で、伝染病などで多くの人が体調を崩す「悪月」とされていました。古代中国では5月5日に、薬草を摘んだり、菖蒲でつくった剣などを軒先につるし、邪気を払いました。この風習が端午の節句の始まりになったそうです。
そもそもは女性の行事?
日本では、かつて田植えは女性の仕事でした。この時期は、若い女性たちがよもぎや菖蒲で葺いた家に籠もり、身を清めて田植えを行いました。この風習と中国の端午の節句が結びつき「5月5日には菖蒲湯に入る」という新しい習わしになったと考えられています。
鯉のぼりは、立身出世やたくましさへの願い
端午の節句が、男子の成長を祝う行事になったのは、武家社会に入ってからです。「菖蒲」が「勝負」や「尚武(武事を尊ぶこと)」に通じるということからでした。武家では、家紋の入ったのぼりなどを立てて端午の節句を祝い、江戸時代にはそれが庶民にも広まりました。中国の「黄河上流の龍門に登ることができた鯉は化して龍になる」という伝説を受け、鯉に立身出世やたくましさへの願いを込めたのだそうです。
菖蒲とハナショウブは違う?!
ところで「菖蒲」というと、紫色のきれいな花をつける「ハナショウブ」を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、菖蒲はサトイモ科(もしくはショウブ科)で、花ショウブはアヤメ科。違う仲間の植物ですが、葉の形が似ていることから混同してしまったようです。
お子さまの健やかな成長を願うのは今も昔も同じ。清々しい新緑の中、お子さまとお散歩に出かけてみてはいかがでしょうか?
まずは水分を飛ばして!
水分を含んでいると腐りやすいので、まずは乾燥させてください。水をしっかりきった後、新聞紙やザルにのせて天日干ししましょう。
①香りを利用する
たとえば、乾燥させた茶殻をネットに包んで枕元に。寝返りのたびに、お茶のよい香りが漂い、リラックスさせてくれます。また、ガーゼやネットに包んで入浴剤にするのもおすすめです。
②脱臭効果を活用
茶殻は脱臭効果にも優れています。たとえば、魚焼き器の受け皿に茶殻を入れておくと、魚の油の匂いを吸い取ってくれます。冷蔵庫では脱臭剤としても使えます。
③掃除でも大活躍
湿ったままの茶殻を、畳にまいて掃き掃除をすれば、茶殻が畳の目に入り込んだゴミまできれいにしてくれます。またパックに入れて食器を洗えば、汚れや油が、簡単に落ちます。いかがでしたか?茶殻の再活用法。地球に優しい暮らし方、試してみてくださいね!
「活きいき便り」は、次号より
年4回の発行になります!!
2012年の10月から毎月お届けしてきた「活きいき便り」ですが注文の手間が減って便利とご好評いただいている、2〜3ヶ月に一度のお届け『定期お届けコース』をご利用のお客さまの増加と、環境負荷の低減に向けた取り組みの一環として、次号より年4回発行の季刊誌(春・夏・秋・冬)としてお届けすることになりました。現在、「活きいき便り」を毎号お楽しみの皆さまにおかれましては、ご理解くださいますようお願いいたします。
季刊誌になることにより、これまで以上に充実したコンテンツをお届けいたしますので、どうぞお楽しみに!今後ともハウスウェルネスフーズならびに『活きいき便り』を、どうぞよろしくお願いいたします。