待望の季節到来! カニの雑学

冬においしさを増すカニ

カニは、国内だけでも800種類ほど生息しており、そのうち主に食用として流通しているのは、タラバガニ、ズワイガニ、ケガニなどです。

■タラバガニ

タラバガニの「たらば」を漢字で書くと「鱈場」。つまりタラの生息する海にいるカニがタラバガニです。ミソは脂分や水分が少なめ、甘味が強くほくほくとした食感で、しゃぶしゃぶや焼き物などが人気です。タラバガニは厳密にはカニではなく、ヤドカリの仲間です。

■ズワイガニ

語源は古語の「楚（すわえ、すはえ）＝細い木の枝」が変化したものと考えられています。オスは体が大きく、北陸では「越前ガニ」、山陰では「松葉ガニ」と呼ばれています。メスは「セイコガニ」「香箱ガニ」とも呼ばれており、内子（未成熟の卵を持つ卵巣の部分）のおいしさが人気です。肉は甘く繊細でタラバガニと共にカニ界の双璧を成していると言われています。

■ケガニ

その名の通り、体全体が短い剛毛に覆われています。脚が短く身が少ない代わりにミソのおいしさが人気を集めるカニです。北海道のオホーツクに流れ着いた流氷には、たくさんのプランクトンが含まれるため、北海道のケガニは、ひときわおいしいと評判です。

カニのミソは脳ミソじゃない？

濃厚なおいしさのカニミソ。このミソは脳ミソではなく、内臓の一部で、肝臓と膵臓をひとつにしたような機能を持つ「中腸腺」と呼ばれるものです。海藻を食べているものは黒っぽく、魚介類を多く食べていたカニのミソは明るいオレンジ色など、食べているものによって色が違います。

健康を支えるキチン・キトサンはカニから!

カニの殻から精製されるキチン。このキチンから加工されるキチン・キトサンは、免疫力を高める、高血圧を予防する、コレステロール値を下げる、便秘を解消するなどの効果が期待されており、現在も多くの分野で研究が進行中なのだそうです。おいしくて、健康も支えてくれるカニ。この冬も、おいしくいただきたいものですね。

冬の自律神経サポート

冬は、気圧変化は大きくないはずなのに「外は寒くて中は暑い」など現代生活による気温差で自律神経が疲弊しがちになります。今回は冬と自律神経の関係についてご紹介します。

冬の「玄関前線」にご用心！

梅雨時には「梅雨前線」、秋の長雨の時期は「秋雨前線」といった言葉をよく耳にします。前線とは「暖気と寒気など、性質の異なる2つの気団（空気のかたまり）が接触する境目」のことです。家庭では、玄関がまさに「室外の寒さ」と「室内の暖かさ」との前線となりますので、急激な温度変化が引き起こす体調不良に十分な注意が必要です。

冬のはじめや終わりの「二つ玉低気圧」にも要注意

冬の大きな特徴として、偏西風に乗った低気圧がダブルでやってくることがあり、これを「二つ玉低気圧」といいます。日本海と本州の南側に二つの低気圧が同時にやってきて日本列島が低気圧にサンドイッチされる状態に。低気圧に敏感な方は、気圧の低下と冷えで悩みが大きくなる可能性があります。

とにかく自律神経をサポートしよう

大きな気温差や低気圧の影響による体調不良を予防するには、できるだけ自律神経に負担をかけないことが大切です。

1.ため息と深呼吸で

冬は、特に寒さから体を守るために交感神経がフル稼働しますので、できるだけ副交感神経が働きやすい環境をつくってあげることが大切です。それには呼吸がとても有効です。【4秒吸う＆8秒吐く】を5回ほど繰り返しましょう。秒数は厳密でなくとも、吸う秒数の2倍程度の長さで吐くリズムを保てば大丈夫です。ため息も周囲の人がいないときには、どんどんつきましょう。

2.体温調節しやすい服を選ぶ

外は寒いけれど、室内や電車＆バスの中は、汗をかくほど暑いことがよくあります。体温調節を担っている自律神経にとっては、短時間で夏と冬が繰り返されているようなもの。マフラー、カーディガンなど脱着しやすい防寒着で、こまめに体温調節しましょう。

3.暖かい場所から寒い場所への移動は特に注意

室内から外へ、リビングからお風呂の脱衣所へなど、暖かい場所から寒い場所へ移動すると、血圧の乱高下でヒートショックを起こす場合がありますので、特に注意しましょう。外出時は首元をマフラーなどでしっかり保護して寒さの影響が小さくなるように工夫しましょう。入浴の際は、脱衣所をヒーターなどで温めておくなど対策を考えてみましょう。

4.足裏マッサージで快適睡眠

寝る前に、両手で足裏を包み込むように持って指圧をする習慣を。簡単ですが眠りの質がよくなり、自律神経も整います。

5.急発進、急ブレーキが少ない生活を

平日は無理をしてがむしゃらに働き、休日は一日中ベッドに潜り込む。このような生活リズムでいると交感神経と副交感神経の振り幅が大きすぎて対応しきれず、自律神経がコントロールしている免疫力も低下してしまいます。ライフスタイルを見直して、できるだけ一定のリズムで生活するように心がけましょう。

自律神経を整えて、健やかな冬をお過ごしください。

国産レモン

ビタミンCは柑橘トップクラス

ビタミンC含有量を比べる際「レモン○個分」と言われるようにレモンはビタミンCの宝庫です。このほか疲労回復に効果があるクエン酸も豊富。また、香り成分のリモネンには血行促進、健胃、鎮静などの働きがあります。

国産が人気の理由

レモン流通の主流は海外産。本国を出てから日本で販売されるまでに長い時間がかかるため、農薬が使われています。最近は皮まで使用するレモン料理が人気となっているため、国産レモンの人気が高まっています。

東郷平八郎は、明治～昭和初期の海軍軍人であり、自らの健康をかなり気遣う養生家でした。
「われわれは病気に対しても勇者でなければならない」。
これは、東郷が部下に対して言った言葉です。軍人である部下の誇りを傷つけないように「病気と戦う者は勇者である。お前も勇者であれ」と勇気づけたのだそうです。
東郷自身も、好き嫌いを言わず何でも食べ、医師の指示にしたがって積極的に病気の予防に努めました。
その結果、長寿に恵まれ老年まで強い指導力を持ち続けたといわれています。