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GABAとはどのような成分?摂取により期待できるメリットやデメリット
2023/08/10
GABAとは?
GABAは、γ-アミノ酪酸(Gamma Amino Butyric Acid)の略称です。タンパク質を構成しないアミノ酸(遊離アミノ酸)の一種で、さまざまな植物や動物のなか、人間の体内などに広く存在しています。
1950年に哺乳類の中枢神経(脳・脊髄)から発見され、その後の研究で神経伝達物質の一つとして機能していることが判明しました。神経伝達物質とは神経細胞の末端から放出され、別の細胞の受容体に結合することで情報を伝える物質です。
人間においてもGABAは脳に広く分布し、神経の興奮を抑える抑制性の神経伝達物質としてはたらいていることが分かっています。つまり、交感神経のはたらきを抑制し、体の興奮状態をやわらげる機能があるのです。
GABAは人間の体内で生成されるほか、食物からも摂取できます。GABAは穀物、野菜、果物などの生鮮野菜や糠漬けや味噌漬けなど漬物などの加工品にも多く含まれていることが知られています。GABAを含む食材の例を次の表にまとめました。
◎GABAを含む食材の例
種類 | 食材 | GABA含有量(食品100gあたり平均量) |
穀類 | 玄米 | 3mg |
発芽玄米 | 5mg | |
いも類 | ジャガイモ | 43mg |
豆類 | ダイズ | 7mg |
野菜類 | 西洋カボチャ | 56mg |
大豆モヤシ | 30mg | |
トマト | 57mg | |
トマト缶詰 | 95mg | |
果物類 | ブドウ | 17mg |
メロン | 80mg |
https://www.naro.go.jp/laboratory/nfri/contens/ffdb/ffdb.html
農研機構のデータではありませんが、ナスやニンジンもGABAが20㎎/100g、市販の漬物のなかには200mg/dl含まれるとの報告もあります。
GABAは一日の摂取量の目安に規定がない?摂取による影響とは
GABAは体内にも存在し、穀物、野菜、果物などの食材にも含まれている物質であることがわかりましたが、一日にどのくらい摂取してよいのでしょうか。また、摂取しすぎると健康に影響が生じるのでしょうか。解説していきます。
●GABAの一日の摂取量の目安は?
GABAは一日の摂取量の目安になる食事摂取基準のような明確な規定はありません。アミノ酸は20以上の種類がありますが、まだ知られていないことが多いのです。
摂取量に関する規定はないものの、GABAは脳を中心とした体内に広く分布し、神経の興奮を抑え、体内の生理機能を適切に維持するために重要なはたらきをもつ物質ですから、GABAを含む食材やGABA配合製品を活用しながら、上手に補うことが推奨されます。
一方で多く摂取すればより健康が増進するものではないとされているため、GABA配合製品を使用する場合は、それぞれの製品の摂取目安量の範囲内で摂取するようにしましょう。
●GABAの摂取による健康上の影響はある?
各GABA配合製品で決められた摂取目安量を守れば、GABAの摂取によって健康上のリスクが生じる可能性は低いといえます。
市販のGABA配合製品の一日摂取目安量あたりに含まれるGABA量は、数mgから200mg程度です。
一方、GABAは日常の食材にも多く含まれており、たとえばトマトには100g(約0.5個分)あたりにGABAが50mg程度含まれています。
これらのことから考えると、GABA配合製品で決められた摂取目安量を守れば 、過剰摂取になるおそれは少ないでしょう。
2020年時点で日本人を対象としたGABAの安全性試験が25報ありますが、GABAの摂取による健康被害の報告は特にありません。
ただし、降圧薬を服用している人は理論上、低血圧を引き起こす可能性があるとされていますから、医師に相談してからGABA配合製品を使用しましょう。
GABAを摂取することで期待できること
GABAは抑制性の神経伝達物質として交感神経のはたらきを抑制し、体の興奮状態をやわらげる機能があると紹介しました。では、GABAを摂取すると、どのような変化が期待できるのかを解説します。
●GABAは睡眠の質の向上をサポートする
まず一つは、睡眠に関するはたらきです。GABAはいくつかの研究によって睡眠の質の向上をサポートすると報告されています。
根拠となる代表的な論文の一つは、「Effect of Oral γ-aminobutyric Acid(GABA) Administration on Sleep and its Absorption in Humans.」(山津敦史ほか)です。
ドイツの科学系名門出版社シュプリンガーと韓国食品科学技術協会が共同で発行する食品科学専門雑誌 “Food Science and Biotechnology” の25巻2号(2016年)に掲載された、株式会社ファーマフーズ(京都)の研究者による論文です。
この論文ではGABAの摂取により睡眠に関する有意な変化があったと報告されています。具体的には以下のような点です。
①深い睡眠の時間が増える
睡眠の状況を脳波で測定する実験を行った結果、GABAを摂取したグループは、摂取しなかったグループに比べて深い睡眠の時間が増えていました。
②起床時の「気分のよさ」が改善する
同じ実験で、GABAを摂取したグループは、摂取しなかったグループに比べて起床時に「気分がよい」と感じる人が多くいました。
なお、「気分のよさ」は被験者それぞれが10cmの目盛りのなかで自身の「気分のよさ」の程度を示す主観的な調査です。
●一時的な疲労感や精神的なストレスの緩和をサポートする
GABAは、一時的な疲労感や精神的なストレスの緩和をサポートするとされています。
GABAの摂取と疲労感や精神的ストレスの関係については、「自律神経」が大きなカギを握っているとされています。
体中に張り巡らされている末梢神経のうち、自分の意思では動かせない臓器や器官に指令を伝える神経を自律神経と呼びます。体の機能を調整する重要な神経です。
自律神経は、体を活発に動かすときにはたらく「交感神経」と、体を休息させるときにはたらく「副交感神経」に分かれます。交感神経は臓器や器官の動きを活発にし、副交感神経は逆に動きを抑制するのです。
交感神経がはたらくと、興奮性の神経伝達物質「ノルアドレナリン」が脳内で分泌され、緊張や不安、心拍数の促進、血管の収縮と血圧の上昇などが生じます。交感神経が優位のままだと緊張状態が続いて心身が疲れてしまうため、バランスを取り戻すことが大切です。
GABAは、副交感神経の神経伝達物質としてはたらきます。GABAにより副交感神経がはたらくと、心拍数や血圧が下がったり、呼吸が深くゆっくりになったりして、体の興奮が落ち着き、リラックスした状態になるため、一時的な疲労感や精神的なストレスの緩和をサポートするとされているのです。
睡眠の質を向上させて元気な毎日を過ごそう
心身の健康を維持して、元気に活動するためには休養が欠かせません。十分な休養のためには「健やかな眠り」が必要になります。
経済協力開発機構(OECD)が2021年に発表したヘルスデータによると、日本人の平均睡眠時間は7時間22分で加盟30か国の最下位で、平均より1時間も少ないのです。日本人は世界で最も眠らない国民の一つといえます。
忙しい毎日のなか、睡眠時間を多く確保するのは難しい事情もあるでしょう。それならば睡眠の質を意識してみませんか?
「ネルノダ」はGABAが含まれている機能性表示食品です。GABAは一時的なストレスの緩和と睡眠の質の向上をサポートすると報告されています。
元気でスッキリした充実の毎日を過ごしましょう。
機能性表示食品
●食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。
●本品は、事業者の責任において特定の保健の目的が期待できる旨を表示するものとして、消費者庁長官に届出されたものです。ただし、特定保健用食品と異なり、消費者庁長官による個別審査を受けたものではありません。
●本品は、疾病の診断、治療、予防を目的としたものではありません。
届出表示
届出番号 粒タイプ:H1209
本品にはGABAが含まれます。GABAは睡眠の質 (眠りの深さ、すっきりとした目覚め)の向上に役立つ機能や、仕事や勉強などによる一時的な疲労感や精神的ストレスを緩和する機能があることが報告されています。