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体温を上げることによる効果とその方法、見直すべき生活習慣
2021/09/28
体温と体を守る力の関係とは
私たちの体は、常に病原体の侵入や増殖の危機にさらされています。それを防ぐために、細菌やウイルスなどによる感染症から体を守ったり、傷ついた組織を修復したりして、体内の調子を整える仕組みが備わっています。この体を守る仕組みはよく「免疫機能」とも呼ばれているものですが、一般的なイメージとは異なり、非常に複雑なシステムによって成り立っているのです。
疲労やストレスなど、何らかの原因で体を守る力が低下すると、風邪をひきやすくなったりします。そのとき体内では免疫細胞の活動が低下してしまっているのかもしれません。
これらの免疫に良い影響があると言われているため、体温を上げて血行をよくすることが改善の近道です。
これが、「体温を上げると体の抵抗力が高まる」とよく言われている理由のひとつです。
体温が上がることによるその他のメリット
体温を上げることによるメリットは、体を守る力を高めること以外にもあります。
基礎代謝が上昇して太りにくく
基礎代謝量とは、快適な室内で、かつ早朝空腹時に安静にしている時の代謝量です。基礎代謝が高いと摂取した栄養素を効率よく利用できますが、反対に、基礎代謝が低下した体では栄養素を利用しづらく、カロリーを消費しづらくなってしまいます。つまり、基礎代謝が低いと1日の消費カロリーが減ってしまい、太りやすい状態だと言えるのです。
基礎代謝量は、一般的に加齢や筋肉量の低下によって下がってしまうと言われています。体温を上げることで基礎代謝量が上がると、総エネルギー消費量が上昇し、やせやすい体に導くことができます。
コリの改善
肩コリや首のコリは、姿勢が悪いことの他にも、ホルモンバランスの乱れやストレス、緊張や不安によって肩や腰に力が入り、血流が悪くなることによっても引き起こされると言われています。体温を上げて血行が改善されると、体のコリや緊張をほぐす効果が期待できます。
実は体が冷えているかも? 体の冷えチェックリスト
体の冷えを自覚していなくても、知らず知らずのうちに体が冷えていてさまざまな不調の原因になってしまっているかもしれません。冷えは冬のものと思いがちですが、冷房などによる夏の冷えで悩む方も多いようです。次のような「冷えのサイン」を見逃していないか、確認してみましょう。
冷えにともなって起こるおもな症状
- 抜け毛・白髪・薄毛
- くすみ・たるみ・のぼせ・むくみ・シワ・シミ・クマ
- 歯周病・歯肉の変色・歯肉の萎縮・歯肉の腫れ
- イライラ・不眠・不安感
- ドライアイ・老眼・近眼・疲れ目・かすみ
- 肩こり・腰痛・頭痛・だるさ・疲れ・関節痛・めまい・耳鳴り・月経痛・月経不順・アレルギー・便秘・下痢・動悸・ほてり・むくみ・肥満
- ニキビ・乾燥肌・かゆみ
(出典:厚生労働省研究班-「女性の健康推進室 ヘルスケアラボ」-「冷え」)
体の冷えの原因とは
さまざまな体の不調を引き起こす「冷え」。外気温の影響以外にも、次のような原因によっても体の冷えが引き起こされると考えられています。
筋力不足
筋肉には、体を動かすだけでなく、「熱産生」と呼ばれる体の熱を生み出す役割が備わっています。しかし、運動不足や加齢によって筋肉量が低下すると、冷えの原因となってしまいます。
また、女性は男性に比べて筋肉量が少ないため、体の中で生み出せる熱量が少なく、冷えやすい傾向にあるようです。
自律神経の乱れ
私たちの体温は、自律神経の働きによってほぼ一定に保たれています。しかし、ストレスや寝不足、バランスを欠いた食生活など、生活習慣の乱れによって自律神経のバランスが崩れると、血流が悪くなり、冷えにつながってしまうのです。
体の冷えを招いてしまう習慣
体を温めるなど、冷えないように気をつけていても、知らず知らずのうちに体を冷やしてしまっているかもしれません。次のようなことをしていないか、確認してみましょう。
体の冷える食材を多く摂取する
一般的に「夏野菜」と呼ばれる、暖かいところで育つ水分の多い野菜や果物は体を冷やしやすいと言われています。摂り過ぎには注意が必要です。トマトやきゅうり、なす、スイカなどです。
お風呂をシャワーのみで済ませる
入浴は血行を活発にし、体温を高める効果が期待できます。シャワーのみだと十分に体温が上がらないので、少しぬるめに調整した湯船にゆったり浸かり、血行を促進することが大切です。
自律神経の乱れ
喫煙、ストレス、不規則な生活、ホルモンの乱れによって自律神経のバランスが崩れると、冷えの原因につながることも。生活習慣を整えることが大切です。
体温を上げるためにできること
体温を上げるためにできることは他にもあります。
適度な運動
体を動かすことで血行を促進させることは体温を上げるのに大変効果的です。有酸素運動を行う時は、軽い強度・短めの時間から始め、4〜6週間はそのままの強度をキープ。それから徐々に時間を伸ばしていくとよいと言われています。1回30分、息が弾むくらいが目安です。無理のない範囲で始めてみましょう。
筋トレ
有酸素運動に加えて筋トレを行うとより効果的です。1セット8〜12回を2〜4セット行います。毎日ではなく週2〜3回がよく、これより強度が高いと怪我や事故につながる可能性があると言われるため、過度な筋トレは避けましょう。
体温を上げる食材や料理を摂取する
体温を上げるためには、1日3食バランスよい食事をとって基礎代謝を上げることが近道です。食事を摂ることで安静時でも代謝量は増えます。よく噛んで食べると、より効果的です。
シャワーで済ませるのでなく湯船に浸かる
38度のぬるめのお湯で25〜30分、または42度の熱めのお湯で5分程度浸かると、0.5度体温が上がると言われています。
体を守る力をアップするなど、体温を上げることには多くのメリットがあります。本記事でご紹介したように、体が出す冷えのサインを見逃さず、ライフスタイルに合わせた体温アップの方法を実践して、より快適な毎日を送りましょう!